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キリシタンのあしあとを求めて各地を旅してめぐります♪

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 虹色の我愛你(ウォーアイニー) 2


今日は午前中は一人で過ごし、午後からは知人と待ち合わせる予定。学生時代の先輩が台湾で働いていることを、少し前に聞いて連絡してみたら、会おうということになったのです。知っている人に会えるというだけでも、言葉の通じない国では有り難いことですね♪


ホテルの朝食


今回の宿は朝食つき。パンもあったけどお粥にしてみました。副菜は野菜と卵、味付き豆腐。全体的に胃に優しい感じです。旅行中しっかり野菜を摂れそうでうれしー(o^^o)


台湾総統府


本日は台湾総統府へ。

普段は自由見学したり、館内の写真を撮ったりできないのですが、年に数日それが自由にできる日がありまして、今日がその日だと昨日知ったのです。

すごい、かなりラッキー。これは天からのプレゼントだろうということで喜び勇んでレッツゴー。

しかし行ってみると、敷地内には機関銃持った警察官がそこかしこで警備してて緊張感がハンパないです。道聞くのも、銃構えている人に聞くしかなく、観光気分が一気に飛びました(←それでいいよ)。館内に入ったら警察官よりボランティアガイドさんの方が多くて、外国人には英語で朗らかに接してくれましたけどね☆

さて台湾総統府は、日本統治時代に台湾総督府だった所。昨日の国立博物館と同じで日本人が建てた建物ですね。だからやはり昨日同様あの時代の日本建築の粋が集められています。印象としては東京駅と上野の博物館がドッキングした感じですかね。細部の美しさに目を奪われます。



エントランスホール

天井

ホールの側面

回廊

経国室


台湾国旗のある部屋やレセプションルーム、総統の執務室などをめぐりながら、建物とその建築的特徴を学べるようになっていて、勉強になります。

展示のスタイルというか、方向性がどことなくベトナムの統一会堂と似てるなと思いました。

現政権体制の正しさを証明立てている感じや、建国の父を称えてる様子とかが。




経国室

レセプションルーム

廊下

窓辺

民衆への力

建築物

建築について

構造的特色

中庭


総統府北苑と呼ばれる中庭には、南国の雰囲気が。台湾で活躍した日本人でクリスチャンと言えば、私がパッと思いつくのは新渡戸稲造と詩人まど・みちお(「ぞうさん」「ふしぎなポケット」など)。

2人とも台湾総督府に勤めていましたが、台湾にいた時期が異なるので、会ってはいないでしょうね。だけど、こんな風に中庭を眺めたことくらいはあっただろうなと。


「神さん」まど・みちお


まど・みちおはクリスチャンだとかいう以前にとにかく善人で、善行の人だったらしく、家族から「神さん」と呼ばれるほどでした。いろんないいことをやっても誰にも言わないでいて、ある日それが明らかになり、「またうちの神さんが(いいことを)やらかしてきてきたみたいだよ・・・」と家族が言い交わす場面が、阪田寛夫による評伝「まどさん」に出てきます。

その他「まどさん」には人柄を物語るエピソードが満載で、どれもとても温かく面白いので、「ぞうさん」歌ったことがある人(たぶん全国民w)には是非読んでほしい!


新渡戸稲造の台湾時代


新渡戸稲造は1901(明治34)年から3年半ほどの間、台湾総督府に招聘され、製糖による殖産興業に尽力しました。新渡戸を呼んだのは同郷出身の後藤新平。台湾に行くまでは台湾総督の児玉源太郎とも後藤とも面識なかったようですが、三顧の礼で迎えられ、わずか3か月ほどで、台湾が糖業に適していることから、甘藷の品種、製糖方法、政府が補助すべきことなどをまとめて、「糖業改良意見書」を提出しました。

これが容れられ、台湾における製糖業は年を追って発展。当時の輸出売上の74%を占めるまでになりました。台湾中部・南部から砂糖を運ぶために造られたのが、今も使われている台湾鉄道です。いくつか設立された日本統治時代の製糖会社は、戦後、台湾政府により接収・合併され、台糖(台湾糖業公司)となったのですが、今も大企業で台湾最大の地主です。


新渡戸の功績と今


このような功績が認められ、台湾糖業博物館には、「台湾砂糖之父」と説明書きされた新渡戸稲造胸像があるのだとか。新渡戸はアメリカに留学しているときに、農業と経済学とを結び付けた施策が必要だ考えるに至っていたので、台湾はその構想を実践する場となったのでしょう。

街でコンビニエンスストア「台糖million」の赤いロゴを見かけると、日本とのいい意味でのつながりを感じてうれしくなります☆



廊下

中庭

中庭

風光明媚な島

総統執務室(?)


順路に沿って行くと、たぶんここでは総統は執務をしてないだろうな~という感じの執務室が。写真撮影用ですかね (^_^;)

出て進むと、歴代総統のパネルがありました。蔣介石(中正)に始まり、現在の蔡英文で7人目ですか。

このうち馬英九だけがクリスチャン(プロテスタント)ですね。民進党は、陳水扁と蔡英文。

総統の任期は1期4年で最長2期8年間務められることになっていますが、陳水扁からは4年ずつ務めています。蔡英文は2016年からだから、次の総統選は2020年。どの党の誰が選ばれるんだろう。



蔣中正

厳家淦

蔣経国

李登輝

陳水扁

馬英九

蔡英文

民主化運動の軌跡


壁に選挙の文字が躍る部屋に入ると、民主化運動の軌跡がパネルと映像で展示されていました。

解説パネルは、1989年の鄭南榕出棺から始まっています。そして2015年12月までの軌跡が描かれているのですが、翌2016年に蔡英文が総統選に当選して、現政権を担うようになったので、「民主化のために頑張ってきた過去があり、素晴らしい今がある!」みたいな主張(見る人にそう思わせたい)がうかがえます。

2020年に総統が代わったら、こういう展示はまた書き換えられるんでしょうね。私は他国の人間だから国民党も民進党もどちらを支持するということはないのだけれど、こういった展示を見ると、未だどこに向かうか定まらない歩みを続けているように感じられて、そこで暮らす民が苦労しないように願う気持ちになります。



選挙

民主化の軌跡

1989年鄭南榕

1991年

1994年

1999年

2000年代

2015年まで

現代アート


台湾の現在を表すものとしては、現代アートの部屋もあって、SNS映えを狙えるスポットとなっていました。

記念に手紙を出せる郵便ポストが設置されていて、蔡英文をイラスト化した切手などもありました。

イラストが可愛いと自然と親しみが湧くので、こういうイメージ戦略って小さくないですよね。





現代アート

ドラム缶?

写真映えする

宇宙人?

ポスト

切手

蔡英文のイラスト

Formosa

記念撮影


出口には蔡英文と記念撮影できるブースが設けられていました。単にパネルの前に立って撮るのではなく、自分の姿をアプリで取り込んで、蔡英文とハイタッチできるようになる仕様。

スマホを使い、自分にしかデータが残らないようになっているのが特長かと。あと、見学順路の終盤になると特産品の売店が並んでいて、街っぽくなります。建物の中と外とがあまりギャップないものと思わせる仕掛けですかね。いや、一歩外に出るとやはり機関銃持った警官(軍人?)がいるので、気楽にはなれないんですけど。。



総統府

売店

廊下

蔡英文と記念撮影

最高法院


入った所と別の出口から出てしまい、方向がわからなくなって大回り(また銃持った人に道聞くハメに汗)。しかしそのおかげで最高法院の前通りました。

日本の最高裁に当たるところです。この辺は官庁街で重厚な建物が立ち並んでいます。旧跡も。時間があったらもっとしっかり見ないといけないエリアなんでしょうね。



国史館

旧跡

西門駅

教会

公館駅の小道


お昼になって、公館駅で日本での知人Yさんと合流。庶民的な店でご飯を食べたいという私の希望で小道へ。

別に危険ということはないんだろうけれど、初心者にはハードル高いのがこういう小道。夜市にも行ってみたいけど、1人では踏み出せず。

カオスなんだけど、「暮らし」と「商業」が醸し出す、風情とも言うべきカオスですね。いいな (*´ω`*)ウフ



食堂


私の好みのど真ん中みたいな食堂を見つけて入店。Yさん的には「え、こういう所がいいの?」って感じみたいですが。

日本語も英語も一字もないところが魅力です。汁なし麵と饅頭(水餃子)、卵と空芯菜炒めなどをいただきます。食後はスイーツ店でタピオカミルクティーを。ああ、鉄板。


空芯菜炒め

味付き卵

焼き肉のご飯のせ

庶民的な食堂

店内

スイーツ店

タピオカミルクティー

通り

台湾大学へ


食後は国立台湾大学へ。日本の東京大学に入るよりも難関だそうです(ほんと@@?)

お店が並んでいて、学祭かなと思ってしまうんですが、常時あるものみたいですね。学生だけでなく、市民や観光客も相手にしているようです。

蒸し暑さはすごいのですが、キャンパスは緑が多くて過ごしやすいです。そっか、それで来る人も多いのね☆



売店

NTU

大学

植栽

自然も


校内には、実験植物園みたいな自然を感じられる公園も。台湾は島で、島の真ん中が山。

人が住んでいるのは東西南北の一部で、密集していると聞いていたので、大学は狭いと思っていました。

来てみると、自分の体のモジュールをもって、どんなスケールか測れるからいいですね。羽を休める鳥や亀と同じく、私も一個の動物。



自然

解説付き

花々

南国

図書館


構内の建物を見ていると、日本統治時代からだろうなと思うものが何棟か。図書館もそうですね。

台湾大学の前身は、1928(昭和3)年3月16日に、日本の7番目の帝国大学として設立された「台北帝国大学」。

終戦後「国立台北大学」となり、その後「国立台湾大学」へと改称されました。

優秀な大学だけあって、李登輝から蔡英文までの4代の総統は皆ここの出身ですね。鄭南榕もここで学んでいました。



図書館

入口

エントランス

回廊

図書館内

展示室

展示室

館内

陳文成事件跡


図書館の脇の道を進むと、新しめの解説板が。「陳文成事件紀念広場」とあります。

オール中国語で心許ないですが、漢字を拾って読んでいくと、陳文成というこの大学出身の、アメリカで博士号を取るくらいエリートの教授がいて、海外にいるときから台湾の民主化運動を支持・応援していたそうです。

だけど1981年7月2日に警察に呼ばれ取り調べを受け、翌3日にここで遺体となって発見されたのだとか。解説文で意味が取れなくなって、続きをネットで調べたら、検死にあたったアメリカ人医師は殺害であると言っており、政府が何度か調査をしたものの依然事件解明には至っていないということです。

遺体発見場所であるここを広場とし、碑が建てられたのは2015年。時代的に考えて、恐らく白色テロの犠牲者なのではないでしょうか。だけどその究明もされておらず、解説も中国語だけで、この事件に関する情報はネットでも中国語だけだなんて・・・、霧の中という感を否めません。

歴史的なことや事件だけでなく、ともすると今後の行く末さえ不透明に思えてくる台湾を、ここでも感じることになりました。



学生センター

ヤシの木通り

建物

モニュメント

噴水

伝園

伝園

正門

鼎泰豊


「小籠包や点心ならやっぱり鼎泰豊(ディンタイフォン)だよ~」と、夕飯はYさんに連れて来てもらった有名店で。高級なのにすごい待ち時間で、一つの店で2時間待ちだったので、タクシーでもう一つの店舗へ来ました。

自分だとここまで食事に気を遣うことはできないので、これも台湾の姿かーという感じ。美味しいものにかける情熱が強いみたい。世界共通かもしれないけど (^^ゞ

確かにめっちゃ美味しくて、食べてからは行列する気持ちがわかるようになりました。待ってる間も料理人の手並みを見ていられるので、意外と苦にはならず。美味なる体験をありがとうございました。





予約できる

チャーハンと野菜

小籠包

水餃子

通化夜市


日が暮れてからは、一度行ってみたかった夜市(よいち)へ。夜市は台北市内にいくつもあるようですが、観光客より地元民が多いという通化夜市に連れて行ってもらいました。

夜市って怪しげで怖そうだなと、最初警戒していましたが、歩いてみると市民がふつうに楽しんでいて、恐ろしい所ではないようでした。

スリとかには気を付けなきゃだし、危ない所には入り込まないようにしなければいけないですが。暑い地域は夜活動するということなんでしょうね。

町歩きしながら、食べたばかりのくせに、割包(グヮパォ。白くてふわふわなバーガー)を平らげ、別の店に移動してスイーツを。甘味は小さな丼一杯分くらい食べることになるので、予めその分空けておく必要がありそうです。明日からはそうしよう!ということで本日は閉店ガラガラ(((o(*゚▽゚*)o)))



石家割包

人気スイーツ店

仙草や愛玉を選ぶ

豆とか餅とか

夜市

露店

夜市のグルメ

ゲームなど



台湾のクリスチャン人口


よく台湾や韓国に行かれる牧師先生とやり取りをさせてもらっているのですが、その方によると台湾にはリバイバル(信仰的な復興)が起こっているそうです。

「20年前には、人口の1%と言われていたクリスチャン人口が、現在は10%に近づき、都市部台北では若者を中心に、15%を超えていると言われていますね〜〜」とおっしゃっていました。

日本がクリスチャン人口1%の壁を超えられぬまま高齢化を迎え、2030年には教会を維持できなくなるところが3割にも及ぶという推計が出ていることを思えば、台湾における趨勢はすごいものです(数字や推計については様々意見があるかと思いますが)。

だけど民主化運動が盛り上がるなど、国の行く末を考える若者が多いときに、クリスチャン人口が増える傾向があるのは、世界的に確認できることで、韓国もそうでした。社会情勢とキリスト教への関心がリンクするとしたら、クリスチャンの増加をただ単に喜んでいるだけでは終われません。

明日以降台湾の人たちと接する中で、そういったことももっと考えてみたいと思います☆





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